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萌えないというか、危険物というか・・・・。そういうのの放置場所にもこのカテゴリーしとこう。
真伊というより真→伊
アイさんにこっそり進呈侍。
2重3重にも渡って厳重に締め切られた部屋が、俺の安住の地。
ここに連れて来た当初は出してくれと喚いていたが最近はそんなことを言わなくなった。いい傾向だ。
「ただいま、順平。今日は綺麗な花を見つけてな。お前が好きそうだと思ったから買ってきたんだ」
綺麗だろう?と花をみせようと順平を眺めてみれば、横たわった真っ白なシーツにぽつぽつと赤い染みができている。
俺が朝出て行くときにはなかったのに。
「また暴れたのか順平」
花を一旦テーブルに放置すると薬箱を持ってくる。その中からいくつかの目当てのものを取り出すと近寄る。
まったく、派手にやったものだ。擦り傷が無数にできた腕を取るとするすると巻いていった。
包帯が回るたびにかすかに鎖同士が擦れる音がする。傷は手枷を無理に外そうと足掻いてできた結果だろう。
いつになったらわかるんだ順平。
「お前は俺のモノなんだから、勝手に傷をつけちゃいけないだろう?」
治療しながら優しく、優しく諭す。
順平は繊細なんだから間違っても怒鳴ったりするつもりはない。
だけど間違いはちゃんと直さないと。これで言って聞かないようなら他の手も考えないとな。
躾は大事だというし。これが順平のためなんだ。
今は順平はわからないかもしれないけど、俺が正しいんだってことはいつか分かってくれる。
「どうしてそんなに震えてるんだ順平。ああそうか、今日は寒いものな。暖房の温度上げておこうか」
しかし俺の言葉にも震えは止まらず、とうとう静かに泣き出した順平に困惑した。
「順平?」
ここにはお前を害するものなどいないのに。
どうしてだ?順平