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青い部屋、青カーテン、青い絨毯
視界に映る一切は青に覆われていて、本来それはここに訪れる人々の心を落ち着けさせる効果を放っていただろうそれは、順平に一切の感慨をもたらさなかったどころか、逆に煽られるばかりだった
「あ・・・ぅ・・・」
ぐに、と自分でも驚くほど赤く腫れ上がった乳首を摘まれる
触れられた当初はなにも感じなかったハズのそこは、執拗に嬲られるうちに確かに快楽を拾い始めていた
もう片方の指は淫猥な水音を立てて順平自身に絡まっている
連れ込まれた部屋にぽつんと置いてあったこれまた青いソファーの上で嬌声をあげる順平は、初対面のはずの人間と現在進行形で
朝早くに出かけてしまった親友を訪ねて来たという彼は、対応に当たった順平を見るなりその目を丸くし、一瞬黙ったあと人間離れした整った美しさを持つ貌の唇綻ばせふんわり、と笑った
それまでも口の端を曲げていて確かに笑みの形であったのだが、まるで人形持つ笑み、つまり貼り付けられただけのそれが一気に咲き誇るのをみて、順平は同性であるにもかかわらず見惚れた
それが悪かったのか、手を捕まれると引っ張られ、あれよあれよという間にこの青い部屋に連れてこられていたのだ
「ここでは時間はあってないようなもの。ゆっくり私の気持ちを受け取ってください」
そうしてソファーの上で背中から覆い被されている自分に気付いたとき、それはもう抵抗した
足蹴に、腹部を狙った肘打ちの連打
仲間が聞いたらそれこそ驚くくらいのレパートリーの罵詈雑言つきで、萎えるような言葉を次々と吐き捨てた
唇が近づけば噛み切るくらいの勢いで噛み付いた
ところが、この青年はそれを微笑みのまま全て受け止め黙殺したのだ
順平の全力の抵抗をかわいらしい子犬がじゃれているかのようにあっさりと封じ
明らかに攻撃が当たっているにもかかわらず何も利いてないかのように涼しい顔を浮かべたまま、順平の体の至る所を探り始めた
しかも。順平にとって最悪なことに。
四つん這いにされた上から覆い被されて好き放題されている状況を忘れかけるほど有体に言えば、彼は上手だったのだ
「ああ、いとしいひと。どうか私の想いの丈を受け止めて下さい」
思ったことをすぐ吐けるガイジンさんはいいかもしれないが、こちらは慎ましい日本人なのだ。
耳から延々と恥ずかしい言葉を聴かされるこっちの身にもなってもらいたい、と思う
やんわりとしたそれほど力がかかってないにも関わらず完璧に押さえつけられていた。
彼の指が辿った跡には白い液体が反射してぬらぬら光り、ああ、自分が吐き出したものかと人事のように納得した
「本当にかわいらしい……」
ちゅ、ちゅ、と背中に音を立てて吸い付かれるたびに、順平の中の抵抗しようというほんの少し残っていた気持ちがどんどん崩されていくのがわかった
「ひっ」
女性と見紛うばかりの美しい指先が、けれども女性にはありえない力強さを内包して、思ったほどの抵抗もせずにするすると順平の中へと入り込んできた
痛みはなくただ進入してくる異物という果てしない違和感があるだけだ
それが逆に、恐ろしを何十倍にも引き上げる
硬い何かが背後から順平の尻に当たっているのだ
「お分かりですか……?あなたの、このかわいらしいお尻の中に入りたいと脈を打っているのが」
哀れでしょうと嘯く彼。
何か、なんてわかりすぎるくらいわかっている
このまま行けば遠からず己は美しい貌をした得体の知れない青年に犯されるのだ
だというのに逃げ出すために有効な手段を思いつけないまま、いいようにされている自分がいた
「何を考えてるんです」
「ひ、や、ぁ、やめっ」
「やめませんよ。無駄な抵抗ははやくやめてしまいなさい。そうしたらもっと気持ちよくなれる」
「―――――!!」
頭の中で閃光が弾ける。何も考えられなくなって、
何回目かの精を吐き出して放心している頭に優しく、甘い毒がたっぷりと注ぎ込まれる
「あなたは私に身を委ねてさえいればよいのです・・・直ぐに天国に連れて行って差し上げましょう」
果て無き快楽に堕ちていく