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発端。
「死ぬ!マジ死ぬ!!」
喚きつつ必死の形相で天神の武者の攻撃を避ける。残りのHPが2桁を割る今の状況では通常攻撃すら危ない。
生命の泉で回復する傍から削られ焼け石に水な状態だ。
「誰だよモナドに二人だけで行こうって言ったの!オレだよ悪かったな!」
状況説明ありがとう順平。
補足するなら奇襲しようと近づいたはいいけど気付かれた挙句攻撃を外して、逆に先制攻撃をとられた結果、大ピンチといったところだ。
ソーマや宝玉輪を使いたいところだけれど、先日のVSベス姉さまタイマン勝負(BY戒)で大量に使用してしまったらしい。
しかもそれだけ苦労して取った全能の真球はコロマルに貸し出し中。ついでに困ったときのハルマゲドンは戒曰く「ポリシーに合わない」とのことで所持していない。
「戒ー!!こうなったら一か八かだ!風花にオラクル頼めー!!」
「・・・・・・今ブロークン中なんだけど」
暗に失敗する確率が高いだろうことを指し示す。実際はランダムなんだけれど、なんか怖い。
「そんでも頼め!土下座して頼め!つか二股なんかするからだド阿呆!」
「僕はいつだって順平一筋だから安心していいよ?・・・・・風花、オラクルよろしく」
『分かりました』
戒の要請に嫌そうな顔もせず応える風花。プロだ。
「ペルソ~ナって描かれた看板とか、ピーポ君とかが敵に降ってきてくれたら僕は嬉しいな」
そんなものは降ってきません。というか余裕すぎだ。
『オラクル、発動します!!』
神聖な光がその場に降り注ぐ。それは天からの助けにも見えるがブロークン中の風花からなわけで・・・・。
「っぅ・・・・・!!」
「いってー!!」
よりにもよってと言うべきか、やっぱりと言うべきか結果は失敗。日ごろの行いって大切だ。
つまり、HP残高は二人とも1。全滅あであと一歩。
好機と見たのか天神の武者達はじりじりと距離を縮め出す。
(来るなら来い!)
せめて一矢報いてやろうと思い武者たちを睨みつけることしかできない。
ところが。
ザシュ。
音とともに倒れたのは、仲間の手によって倒された天神の武者だった。
「へ・・・・?」
よく見れば敵の頭上にはハートマークが浮いていて魅了されていることがわかる。しかも全員。
一体、また一体と殺し合いで消えていく。残った最後の天神の武者も戒がトドメを刺して戦闘は終了した。
「戦いは、いつだって虚しい・・・」
「いや今更そんなこと言われても」
勝ちポーズで格好つけてどっかからパクったような台詞を虚空に向けて喋る戒に律儀につっこみを入れる順平。
「つかなんで魅了?風花のオラクル効果ってわけでもねえみてえだし・・・・・」
「魅了をかけれるものといえば、順平のネコミミくらいだね」
「ふーんオレのネコミミ・・・・・・・ってなんじゃそりゃあ!!」
嘘だと思ったら、ホントだったた。
ネコミミどころか尻尾(しかも二股)もついてその姿は・・・・猫又?
「つかなんの罰ゲームだよオイ!風花とか!ゆかりっちとか!桐条センパイとか!アイちゃんとかさ、可愛い子がなってこそイイんだよ!!なのによりにもよってなんでオレなんだよ!?」
「それはね・・・・・作者が腐女子だから」
「婦女子?・・・・・アタリマエじゃん」
「日本語って、難しいネ☆・・・・・・いいんだ順平。何も知らない、綺麗な君のままでいてくれ」
「お、おう・・・・」
爽やか過ぎて有無を言わさぬ迫力の戒の笑顔に何回も肯く。
どうしてだろう、順平の目には某通販会社の社長の姿が背後に見え隠れして仕方なかった。